ロードバイクに乗り始めて3年になりました。その3〜後編〜
これはCycling AdventCalendar 2019の記事です。 アドカレで初めて遅れての投稿となってしまいました。業です*1。
前回の記事はこちら。
3年目の箱根・富士五湖
また箱根です。好きかと言われると、そうでもないと答えます。 年に1回、親戚の家に集まるぐらいのノリで行っています。
今年はルートを変えて、箱根の旧道(県道732号)を通ることにしました。
禊開始
いや、きつすぎでしょ。これ。 昨年まで国道1号(not バイパス)を通るルートで、比較的傾斜も緩やかで、カーブもそんなに多くない印象でした。
ところがどっこい、こちらの旧道は傾斜はきついわ、カーブも多いわで10代の輝きを失った筆者にとっては、 「禊」という他ありません。おまけに雨も降っています。これは「今年の雑念をこの坂で振り落とせ」という、神のお達しなのか......?
後ろを振り返るような余裕もありません。とにかく寒い。ひたすらペダルを回すだけです。業です。
離脱宣告
濡れたレンコートで凍えながら坂を下り、やっとの思いで芦ノ湖に到着。 外は雨で、一緒に登っていた人たちもまだ下ってこない様子だったので、近くのコンビニのイートインスペースで休憩することにしました。
あったかい飲み物でも買おうと、ほうじ茶(ホット)を手にレジに向かうと、
店員おばちゃん「今日雪になるから、早よ帰りや」
自分「」
万策尽きた(端から策など無かったが)。 一瞬そう思いましたが、我々には強い味方がいることを忘れてはなりません。
そう、自転車という相棒が。
雪が降るなら、降られる前に走りきればいいじゃない
大涌谷をカットして、御殿場直行。正直寒すぎて、道中の記憶がありません。気付いたら、さわかかでげんこつハンバーグを頬張っていました。
明けて晴天
2日目は前日の曇天が嘘のように晴れ、絶好のサイクリング日和となりました。富士山もよく見えます。 富士山にはしっかりと雪がかぶっていて、ロケーションはバッチリ。前日の「禊」を乗り越えた甲斐がありました。
須走に東口本宮冨士浅間神社というところがあったので、初めて寄ってみることにしました。なかなかエモかったです。
このあとはいつもの籠坂峠。距離も長く、傾斜も緩やかで面白みにかける坂で個人的にあまり好みではなかったのですが、今年は違いました。 前日の雨の影響で、峠では雪が降っていたようです。これは綺麗だ......
そのまま山中湖まで下り、忍野村を抜けて富士吉田で昼にしました。
ここから怒涛の富士五湖湖畔ツーリングの始まりです。ロケーションをのどかに楽しむのも一興ですが、せっかく自転車で来ているので、湖畔をぶっ飛ばす*2のが筆者の流儀です。これもまた業、カルマです。
河口湖、西湖、精進湖を抜けて本栖湖へ。夕焼けに染まる空と富士山はやはりいいですね。もう載せませんけど。
この日は民宿丸慶さんにお世話になりました。料理も美味しく、また屋上で夜景の撮影をすることができ、最高でした。もし、富士五湖でツーリングをする機会があればぜひご検討を。
有能後輩くんが三脚を持ってきてくれていたので、ちょっと借りて夜景撮影に初チャレンジしました。イマイチな写真しか撮ることができませんでした。やはりまだまだ勉強が必要ですね。くやしいです。
Welcome to ようこそバイパス(天国)地獄
3日目の本栖湖1周から始まります。朝の湖は寒さで目がさめるので、ウォーミングアップにもってこいかもしれません。
ウォーミングアップもそこそこに道の駅朝霧高原で朝の牛乳をゴクリ。この日も晴天で最高の朝でした。
道の駅朝霧高原を出てすぐの滝も見に行きました。昨年行って、「すげぇ〜」と思うだけになってしまったのですが、今年は一眼レフが中途半端な感想を写真に記録してくれます。語彙力低下の激しい昨今にはもってこいのアイテムだと思います*3。
お昼は富士宮で焼きそばを食べました。具がゴロゴロ入っていて見た目よりも食べごたえがありました。
あとは熱海に向かうだけ、と思っていたのですが、ここでトラブル発生。筆者のリサーチ不足だったのですが、当初予定していたルートがまさかのバイパス。つまり自動車専用道でした。 静岡はバイパスが多いから気をつけたほうがいい、とどこかで聞いた記憶がかすかに蘇りました。 仕方がないので、迂回するもまたバイパスに合流orz。更に迂回するもどえらいでかいトラックが狭い県道を次々と通り抜けて行きます。バイパスを通ってくれ......まじで。
そんなこんなで、熱海峠に向う坂を登り始めました。長いだけで特に景色もいいわけでもないので、あまりおすすめはしません。場所は県道11号です。 ちゃちゃっと登りたかったのですが、意外と長かったので、登りきった頃には日が沈みかけていました。早く温泉に入りたい。
温泉はすぐそこに。 ......ある、はずもなく、あるのは傾斜13%の坂です。下り坂です。日も沈んでとにかく寒い。 おまけに、ブレーキをかけろという看板の主張がかなり激しい。道の横には教習所のビデオでしか見ないような緊急待避所が数箇所見受けられました。 縦溝も相まって、疲れた体にスピードとスリルが突き刺さります。早く温泉に入らせてください、お願いします。
シュシュッと下って熱海駅到着。時間は17:00。適当な温泉を探して入ります。♨極楽♨
夜の熱海はひたすらにエモかったです。こういう街の風景が刺さる人はおすすめです。坂が多いので、脇道も階段が多く、エモみを増幅させています(語彙力)。
大洗その2〜あんこう鍋編〜
またも大洗に行きました。自転車以外も含めると今年で4回目です。来年は2桁を目指したいと思います。
今回はあんこう鍋を食べに行きました。自転車では今年3回目の大洗ツーリングなので、だんだん道もわかってきて、ほとんど地図を見なくても本能だけでたどり着けるようになりました。
あんこう鍋はドチャクソ美味しかったです。一緒に行ったみんながあんこう(特にあん肝)の真の美味しさに気づいてくれただけで大満足でした。
2019年のツーリングはこれで締めたいと思います。
最後に
この記事を書いていて、思ったよりも走っていることがわかりました。写真を見るだけでも「そういえばここ行ったなぁ」と、思い出すきっかけになりました。 筆者は、行きたくなったらまた行けばいい、という経営理念(要出典)のもとで自転車旅をするので、そういった意味であまり記録を残してきませんでした。 良くも悪くも、形に残すことはあとから見ると面白いことですし、これからはできるだけ記録を残していければと思います。
この3年の自転車ライフは自由気ままに乗るという筆者の猫並みのラフさが作用したものだと考えています。 今はこれがいいと思うので、しばらくは気ままに美味しいごはんやいい感じのエモい景色を楽しめるような自転車ライフを送ることができれば幸せですね。
(ま、自転車にお金を溶かすので、いつ旅費が確保できるかわかりませんが汗。)