癒しがほしい

猫並みにゆるく生きています

ボルダリングってやつをやってみた。

2023年中に3級1本完登」を目標に4月から本格的にボルダリングを始めて約8か月、とうとう3級課題を登ることができたのでこれまでやってきたことを振り返えりたいと思います。

今までの経験値

冒頭で「本格的に」と書いたのには理由があります。 実は筆者は2023年4月以前にもボルダリングの経験があります。 とは言っても、月に一回登っていれば多い方で、よく登っていた時期でも週に1回で1ヶ月程度、友人や同僚と一緒に通うぐらいでした。 もちろんマイシューズは持っておらず、レンタルシューズで登っていました。 また、グレードはあまり気にしておらず、セッションっぽく同行者と同じ課題を登ったり、適当に登れそうな課題を見つけては少し手を付けるだけだったりと、向上心0%で登っていました。 記憶が曖昧ですが、当時は6級登れればいいかなぁ~というぐらいの実力で、5級以上はほとんど触ってなかった気がします。

ちなみに、2023年4月以前に行ったことのあるクライミングジムはロッキーやノボロック、B-PUMP TOKYO です。

やってみた

最後に登ってから3年ほど経った2023年4月、何を思ったのか筆者はボルダリングを再開しようと思いました。 きっかけは特にないのですが、強いて言えば運動好きな性格とコロナ禍で趣味だった自転車に乗らなくなってしまったことが登ろうと思ったきっかけでしょうか。

今回はがっつりやろうと決意し、「2023年中に3級1本完登」という目標のもと、the FACTORY というボルダリングジムに通うことにしました。

4月

がっつりやるならまずはギアから、ということでクライミングシューズを買いました。

当時はあまりシューズの違いを分かっていなかったので Amazon で適当に選びました。 少し大きめのサイズを買ってしまったため、登っている途中で靴が脱げてしまうことが何度かありました。 また、スラブでの足元の信頼感が皆無でした。滑りまくって青痣を量産しました。 (4か月後、2足目を買うことになります。)

この頃は6級の課題を登っていて、垂壁やスラブのいくつかの課題は登れましたが、傾斜のある課題については歯が立たないような状態でした。 ジムに来る頻度としては週に1,2回で、基本的には週末に登っていました。月パスなども購入していませんでした。

5~6月

6月頃にジムのセットの交換時期がやってくるため、それまでに登れていないスラブの課題を落とそうとしていました。 傾斜以外の6級のテープ課題はすべて落としていたので、残りはこのスラブ課題だけでした。

5月末の日曜日だった気がします。ホールド替えまであと数日といったところでようやくこの課題を完登することができました。 その時にカウンターから筆者の登る姿を見ていた店長さんから声をかけられました。 何と言われたかは忘れてしまったのですが、これからクライミングを続けるのに十分なぐらい嬉しかったことを覚えています。 ある意味、この日が筆者にとってクライミングライフのスタート地点だったのかもしれません。

7月

少しハートウォーミングな話を挟みましたが、ここからは泥臭い話が続きます。。 というのも、このクライミングジムはいわゆる「辛め」のジムで、5級でもなかなかハードな課題が設定されていることがあります。

6月にセットが変更されてからは、主に5級の課題を触っていました。 これまで約1ヶ月ごとにグレード更新ができていたのですが、とうとう停滞する時期がやってきました。 7月ごろは5級の垂壁課題に打ち込んでいましたが、どうもコツを見いだせずにいました。 そこで、中山きんに君のあの言葉を思い出します――

パワー!

ということで(?)、地道に筋トレを始めました。

自宅では強傾斜対策も見込んで体幹レーニングを始めました。参考にしていた動画を貼っておきます。

youtu.be

最初はきつすぎて全種類できなかったのですが、1,2週間続けるとだんだん慣れてすべてできるようになりました。

体幹以外にも指の保持力も強化したいと思い、フィンガーボードを自宅に設置しました。 我が家は賃貸なので、壁に穴をあけない方法で設置しました。設置方法は以前にまとめましたので参考にしてください。

donko110.hatenadiary.jp

始めは全く懸垂できなかったのでぶら下がるだけでしたが、それだけでも効果はあると思います。 そんなわけ~~と思っているそこのあなた!! ルーフ(またはフィンガーボード)で適当なガバに1分ぐらいぶら下がってみてください。初めのうちは結構きついと思います。

筋トレに合わせてプロテインも飲むようになりました。 始めのうちは飲みやすさを考慮して SOY を飲んでいたのですが、ホエイでも飲みやすく美味しいものを見つけてからはホエイを飲むようにしています。

www.meiji.co.jp

フィジカルを鍛えながら5級を打ちまくっていたら、夏真っ盛りの8月に突入していました。

8~9月

しばらくして、5級も大体攻略できました。 5級のスラブ課題では点で踏まなければならないホールドや滑りやすいホールドが登場してきます。 今まで、初心者用のエントリーモデルのシューズを使っていたため、このようなホールドでは滑りまくっていました。 もちろん足元への信頼感は0だったので、ついにシューズを買い替えることにしました。

目白の Calafate で2足目のシューズである Solution Comp を購入しました。

www.sportivajapan.com

サイズはちょっと攻め過ぎたかもしれませんが、どんな傾斜の壁でもパワーを発揮してくれる優れものです。 スラブはもちろん、ヒールフックやトゥフックもしっかりかかります。 いい買い物したのはそうなのですが、シューズを言い訳にできなくなってしまいました。。(真面目にやらんかい)

シューズを新しくして登るモチベーションはうなぎ登りです。アゲアゲです。 幸い、クライミングをやっていたり前から興味があったりしていた友人が周りに多かったので、ホームジム以外でもこの有り余るクライミング欲を満たせていました。 例えば、都内最大級の B-PUMP TOKYO や北区の激辛ジム UNDERGROUND に行って登っていました。 お盆の時期に地元の福岡に帰っていたので、そこでも登っていました。

っと、実はこの福岡のジムで既に3級を登っています。 何とあっさり4か月で登れてしまって、登った本人も正直ビックリです。 著者が登った課題の設定が甘かったのかもしれません。またジムによってもグレード差があると聞きます。 そこで、「2023年中に3級1本完登」という当初の目標から「2023年中にホームジムで3級1本完登」に変更しました。 the FACTORY、やはり他のジムよりも辛かったのかもしれません。

なんだかんだでボルダリング熱は冷めず、この頃は週3,4ぐらいで登っていた気がします。 月パスも購入して登りたい放題です。 今振り返ると、もう既に盛大なフラグを立ててしまっていたのでした……

10月

5級の課題もあらかた登りつくしてしまったので、4級の課題に挑戦していました。 4級ともなると、ホールドがカチやスローパーは普通に登場しており、ムーブのほかに保持力や単純な出力(パワー)が求められる課題が多い印象です。 そんな4級のとある課題に打ち込んでいる途中に事件は起きたのでした。

当時、カチとガバから構成される課題に挑戦していました。これまでにがっつりとカチを使った課題に取り組んだことは無かったので手探りな状態でした。 苦戦しながらもばらしで登れたので、通して何度も何度もこのカチ課題を登っていました。 すると、中指の第二関節に異変を感じるようになりました。 痛みはさほど大きくなかったので、異変を感じてからもこの課題だけに打ち込んでいました。 その日、ジムから帰って手を洗おうとすると中指が第二関節から曲がらないことに気づきました。

はい、やってしまいました。怪我です。

症状から調べてみると、変形性関節症というやつで関節部分の軟骨がすり減る症状のようでした。 この関節症の特徴である骨棘のような突起がしっかり確認できました。 テーピングをしても痛みが激しくてどうしようもなかったので*1、一度休息をとることにしました。 2週間ほどジムに通わず、ひたすらマッサージやらアイシングやらMSMやら試せるものを色々試して、痛みと関節の可動域が回復するまで待ちました。 一番効いたと感じたのは野口選手の指ケアでしょうか。

youtu.be

反省するとすれば、

  • 同じ課題に取りつかれない
  • 痛みや異変を感じたら登るのをやめる
  • 登る前後の指のケアをちゃんと行う

この辺を実行できていたら、ケガは防げたのかもしれません。 完登したいがため打ち込み過ぎました。反省です。

気づけば10月が過ぎ、少し暖かい11月が訪れようとしていました。

11月

10月以降はテープ課題はほどほどに、いわゆるファイル課題に取り組んでいました。 ここで言うァイル課題とは、ジムのスタッフさんが作成された課題のことです。 初級者(6級ぐらい)、中級者(4,5級ぐらい)向けにほぼ毎日*2新たな課題が追加されています。 本来は10月ぐらいから開始していたようなのですが、波に乗り遅れてしまったので後れを取り戻すべくこのファイル課題を登りまくりました。 たまにセッションもやったりして、日々楽しく登ることができました。 課題を作成してくれたスタッフさんや店長さんに感謝感謝です。

テープ課題もさぼっていたわけではないです。 ぼちぼち触っていたのですが、4級の難しめの課題を落とすのに1ヶ月ほどかかってしまいました。 120度傾斜の課題だったのですが、骨のある課題で一筋縄ではいきませんでした(このジムの課題のほとんどがそうですがorz)。 スタッフさんや常連さんにアドバイスを頂きながら着実に一手一手を積み上げていってようやく攻略することができました。 保持力も大事ですが、ムーブや細かい動作、足を置く場所、体勢も同じぐらい大事ですね。いろいろなことを学べました。

さて、筆者はもちろん(?)読者の皆様もお忘れかもしれませんが、目標は「2023年中にホームジムで3級1本完登」でした。 と言うわけで、いよいよ3級に挑戦するときがやってきました。

12月

手ごろな3級課題が無いかいろいろな課題を触りながら探していたところ、120度傾斜の壁に行けそうな課題がありました。 この課題の核心は体勢の悪い状態でアンダーを持ちながら体を引き上げる部分で、全体的に強度の高い課題です。 4級の課題を落とすのに1ヶ月かかってしまったので、この課題も1ヶ月程度かかると見込んいました。 というわけで、(割と焦って)12月に差し掛かった段階ですぐにこの課題に取り組みました。

核心部分の攻略には2,3日かかりました。また核心以外の部分も強度が高いので、一日のトライもそう多く行えません。 ばらしでトライを重ね、ばらしで登ることができました。いよいよ落とせそうな気がしてきました。

12月、平日の寒い夜。お客さんもあまり多くなく、集中してトライ出来そうです。 この3級のホールドを何度も触っていたため、指皮がかなり持ってかれています。正直ちょっとひりひりして痛いです。 核心部分も安定してきたので、ここで決めたいです。

チョークをしっかりと付けて取りつきます。初手から丁寧につかんでいきます。 ムーブ、手の向き、力の入れ方... ばらした時の感覚を思い出して登ります。

核心部分を越えても油断せず、一度体勢を立て直す、よし。 ゴール前の一手、取りやすいホールドだが振られて落ちる可能性が高い。 手だけを伸ばして取ろうとせずに足で蹴って掴む、ラスト一手。 最後のガバは全力で取りに行ってゴール。 とうとう目標を達成しました。 その場にいた皆さんが「ナイス!」からのグータッチで祝福してくれました。嬉しいです。

今後の目標

長々と書いてしまったのですが、4月に立てた目標をどうにか年内に達成することができました。 これは大変嬉しいのですが、次の目標を立てて、これに向かってまた頑張りたいと思います。 年の瀬でもあるので来年2024年の抱負といたしまして、

「2024年中に1級1本2級5本完登」*3

としたいと思います。 もちろんホームジムで登ります。 結構適当に立てた目標なので、達成できるかはわかりませんが最大限努力したいと思います。

今後の donko の活躍にご期待ください。

*1:中指と薬指など隣接した指をテーピングで固定するとまだ登れたかもしれません。

*2:正確には次回来たときには何かしら新しい課題がありました。毎日更新されてはいないと思います。

*3:2024/1/10編集:編集前は「1級5本完登」という目標だったのですが、かなり厳しい目標設定だったので変更しました。2級5本完登もかなり難しいとは思いますが、頑張りたいと思います。